サッカーでのパスがうまくなるコツとは?

最近はポゼッションとかパスサッカーとか当たり前になってきましたね。

どうもパスをつなぐのが大好きなYanmar08です。

 

小さい子どもはどうしてもダンゴ状態になって、ドリブル&ドリブル&ドリブルしかしないです。

でも10歳くらい~からパスをつなぐことを憶えていきますよね。

 

そして、パスのうまい子は中学生くらいになると、だんだんその面白さにハマっていくと思います。

そうパスをつなぐ楽しさを憶えると、ゴールするのを忘れるくらいサッカーの別の楽しさが味わえます。

 

そのくらいパスは大切ですし、うまくなるとゴールを決めることとは違った醍醐味を味わうことができます。

今回はそのパスがうまくなるコツについて考えていきます。

 

サッカーにおけるパスの役割とは?

一口にパスと言っても、その目的によってパスの果たす役割は変わってきます。

そしてパスを出す人と受ける人の考え方や意思疎通によっても、目的も変わり精度や成功率も大きく変わってきます。

 

サッカーの試合におけるパスの役割を考えてみましょう。

 

ボールをキープするためのパス

日本でも「ボールポゼッション」という言葉が多く使われるようになりました。

ボールをできるだけ自チームで保持しながら、試合を進めていく考え方です。

 

サッカーは攻めと守りが瞬時に入れ替わることが多くあるスポーツです。

大きく攻守の場面を分けると以下のようになります。

自チームがボールを持っている時⇒攻撃

相手チームがボールを持っている時⇒守備

どちらのボールでもない(ルーズボール)⇒攻撃&守備

 

ボールポゼッションを高めるというのは、攻撃の時間を長くするということです。

 

サッカーをプレーしている人なら分かるのですが、守備の時は相手の動きに合わせて対応していくので、

身体中に力を入れて集中した状態を保たないといけません。

しかし攻撃の時はこちらの自由にプレーを選択できるので、リラックスした状態でのプレーが可能になるのです。

 

要するに攻撃の方が守備より‟楽”なのです。

サッカーは90分間(ジュニア世代では試合時間が変わりますが)で競うゲームですから、かなり長い時間で相当な運動量が必要です。

スタミナや集中力・メンタルなどいろいろな面を考えると、ボールを持っているチームの方が有利なのです。

 

そのため、ボールをキープする、ボールを失わない、というのはサッカーにおいても大切な要素になるのです。

だからボールを自分たちで保持し続けて‟楽”をするために、パスを回してキープをするという戦略を取るチームが少なくないですね。

 

ボールをキープするためにパスを使うというのは、試合中も常に行われるプレーになります。

特に自陣エリアでボールを奪われれば失点のリスクも高くなりますから、ボールを取られないことを優先してパスを出す必要があります。

 

攻撃の糸口を探すパス

サッカーはボールをキープしているだけでは、得点を取ることはできません。

相手の隙を伺ながら、守備の手薄なところを突いて攻撃をすることが重要です。

 

サッカーには「ボールは汗をかかない」という言葉があります。

ボールはいくら動いても、人よりも速く・多く動くことができるという意味なのですが、パスを繋ぐことの重要性を伝える時に使う言葉です。

 

当たり前ですが、人が走るスピードよりボールの方が速く動きます。

どんなに頑張ってもパスのスピードに人間は追いつけないのです。

 

そうすると目の前で相手チームが何本もパスを繋ぐと、必ず守備にほころびが生まれてきます。

守備側はパスをされると、その都度危ないエリアを守るためにポジションを変える必要があります。

 

そのポジション修正をずっと続けていると、どんなに集中力が高く、強固なディフェンスをしくチームにも一瞬の隙ができてしまうのです。

 

ボールをポゼッションしながら相手の守備を崩すチームとしてはFCバルセロナがありますね。

これだけパスを回されると、ディフェンスとしては対応のしようがないと思います。

 

ボールを失わないことももちろんですが、より自分の味方選手が有利な形にするために、相手の守備を崩すパスを続けています。

常に相手の逆を取り、相手チームの守備バランスや、選手の体勢を崩していくことが重要なのです。

 

得点を狙うためのパス

スルーパスやセンタリングなど、パスを受けた選手にシュートを打たせるためのパスです。

ラストパスやアシストと呼ばれる、得点を決めるためにとても重要なプレーのひとつですね。

 

このパスを精度高くできる選手は、得点を決めるストライカーと共に、チームにとって非常に重要な存在になります。

 

非常にさまざまなパターンのパスがありますが、共通しているのは以下の2点です。

とても丁寧

相手と味方を良く見ている

 

相手が嫌がる場所にピンポイントで出していますね。

タイミングも絶妙です。。

そして何より、シュートを打つ人ができるだけ有利になるような配慮がされています。

 

かなり気持ちイイ!プレーです!!

パスの種類

パスは目的によって大きくその質を変えます。

そしてパスを成功させるためにどういうキックをするか?

 

ゴロの方が良いのか?

相手が目の前にいるから浮かせて出すのか??

 

瞬時に、そして的確に、パスの種類を選択して出すことのできる判断力が必要になります。

パスの種類ごとに解説してみます。

 

グラウンダー

いわゆるゴロで転がるパスで、何よりもサッカーにおける基本になります。

グラウンダーでのパスをしっかり蹴ることができないと、試合においてパスを繋ぐ事はむずかしくなるでしょう。

 

一番多く使うパスの種類になると思いますし、何よりも受け手が1番扱いやすいので、受け手にやさしいパスだと言えます。

インサイドキックで出すことが多いですが、長距離のパスの場合、スピードダウンしてしまうので短い距離のパスに使うことが多くなります。

 

浮き球

目の前に相手ディフェンダーがいてパスコースがない時に、その相手が届かない空間やコースを使って通すパスです。

U-13以上になれば使えるようになった方が良いと思います。

相手が取れないコースにボールを浮かして通して得点チャンスが生まれています。

味方も処理しやすいパスだと思います。

浮き球のパスをしっかりコントロールできれば、ゴール前などで得点に直結するようなクリエイティブなプレーも可能になります。

 

しかしボールの軌道は山なりになる分、パスのスピードが落ちます。

パススピードが落ちれば、相手ディフェンスのプレッシャーを受けやすくなります。

浮き球パスのポイント

いかにパススピードを落とさずに、味方に届けるか?

そして味方がコントロールしやすいか?

 

正確性も当然ですが、このあたりがポイントになるでしょう。

 

ライナー性

浮き球のパスは確かに相手から取られにくいですが、スピードに欠けることがあります。

そのため、逆サイドへサイドチェンジをするような長距離のパスでは、ライナーで速いパスを蹴ることができると有利です。

 

サッカーのグランドは正規サイズで約68mになりますので、トップレベルの選手になれば60mくらいの距離をライナーで正確に蹴ることが求められます。

この動画では、ライナー性の速いパスが逆サイドに繋がることで、ディフェンスの対応が遅れてチャンスになっていることが分かると思います。

このキックが正確に蹴れる選手がいると、チームにとっても大きな武器になります。

 

どうすればパスがうまくいくか?

パスを成功させるにはどうしたら良いか?

 

味方から味方へ通すことがパスの目的ということを考えると、パス成功の秘訣は以下の4点に絞られると思います。

パス成功の秘訣

正確性

判断力

空間認識能力

経験

この4点の要素がレベルアップすれば、パスの成功率は高まっていきます。

それぞれの要素についても解説していきます。

 

正確性

当たり前ですが、とにもかくにも1番重要ですね。

自分の思ったところに、描いたとおりにボールを届けることがとても大切です。

逆に思ったところにパスを出せなければ、成功率は著しく下がってしまいますね。

 

正確性を上げるには、やはり多くの練習量をこなしていくことが必要です。

左右両足ともしっかり蹴れた方が良いですし、インサイド・アウトサイド・インフロントなど、状況に応じてキックの種類も使い分けることができるようにしておくことが重要です。

 

判断力

サッカーというスポーツは判断の連続ですが、パスにおいても判断力がとても重要になります。

そのパスは何を目的とするのか?

ラストパス?
味方をより前に進ませるため?
ボールキープのため?
時間を稼ぐため?

瞬時にベストな状況判断を下すようにしなければいけません。

 

そしてその目的を果たすパスの種類も、持っている引き出しが多い方が有利ですし、的確なプレー選択ができる選手が優れたパスを出すことができるようになります。

 

空間認識能力

これも良く言われることですが、傑出したパスの名手たちは空間認識能力に長けていると言われています。

 

では空間認識能力とは何でしょうか?

空間認識能力(くうかんにんしきのうりょく)とは、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。空間認知(くうかんにんち、英: spatial perception、独: Raumwahrnehmung)、空間識(くうかんしき)、空間知覚(くうかんちかく)の能力をいう。

引用元:“ウィキペディア

これをパスに置き換えてみると、自分(ボール保持者)を中心として、味方と相手選手の位置関係を瞬時に把握することです。

 

サッカーでは短い時間で瞬時に、位置関係から自分たちに有利な判断をすることが重要です。

 

優れたパサーたちは、0コンマ何秒という時間でグランドという空間を把握します。

そしてスタンドから試合を観戦しているようにグランド全体を俯瞰し、それぞれの位置関係を把握して状況に応じた判断を下すことができます。

そうした判断のもと繰り出される正確なパスが、チームに大きなチャンスを生み出すのです。

 

経験

サッカーは相手がいるスポーツですから、パスを成功させるには相手選手がどう動くか?予測してプレーします。

そうなった時に経験は大きな要素になってきます。

 

良い選手というのは自身の失敗体験・成功体験をもとに、常にいろんなことを考えながらプレーしています。

どのパスなら通るのか?
どういうパスを相手が嫌がるのか?

経験値が高ければ高いほど、パスの選択肢やバリエーションも増えますから、相手の嫌がる的確なプレー選択の幅が広がります。

これは毎日の練習の中でも培われていきますので、いろんな経験を積んでいくことがとても大切なのです。

 

パスが上達するコツとは?

ではどうすればパスが上達するのでしょうか?

答えは練習あるのみ!ですね!!

 

但し、より効率良く上達していくためには、これまで解説してきたことを念頭に置いて取り組んだ方が良いでしょう。

 

これまでパスについて、いろいろなことを解説してきました。
サッカーにおけるパスの役割とは?
パスの種類
どうすればパスがうまくいくか?

 

そしてこれらの要素は練習によって必ず改善されていきます。

キックの正確性・状況判断などは練習の中で磨いていくしかないと思います。

 

しかしそういった要素がどのように作用するのか?

なぜその要素が大切なのか?

 

それらをちゃんと理解しているか、それとも理解しないままで練習するか、それによって上達スピードはかなり変わってくると思います。

 

ポゼッションサッカーを志向するチームが増えた日本サッカーにおいては、どのチームに所属するとしてもパス技術のレベルアップは重要になるでしょう。

 

そして何よりパスが何本も繋がり、ゲームを支配できるようになるともっとサッカーが楽しくなってきますし、サッカーというスポーツの醍醐味のひとつですね!

 

パスの重要性を良く理解したうえで、スキルアップに励んでいくとサッカーがうまくなるし、サッカーがもっと楽しくプレーできるようになるでしょう!!

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ABOUTこの記事をかいた人

自分も子どもの頃からサッカーをやり続け、サッカーに育ててもらって、今でもサッカーに関わっています。 サッカーに関わる全ての人の、役に立つ記事作成を目指しています。 おもしろい情報を届けられるように日々精進。。